コクリコ坂から「原作・コクリコ坂から」
著者:高橋千鶴
590円
コクリコの原作はなかよしで連載されていた漫画です。
昔の少女漫画らしい、ドタバタラブコメ。
駿監督と同じように、吾朗さんも原作から枠組みだけ借りてオリジナルのストーリー展開になってます。
というか、主人公のメルちゃんからして全然違う。
私は元々、原作を映像化するなら原作に忠実であれ、と思ってます。
ただ、原作が昔に作られた作品だから、現代に合うように細部を変える、のはギリ有りだと思っている。
だけど、原作にないオリジナルの要素を組み込んだりって、それはもう原作から離れていないか?
原作を使う意味とは?と思ってしまってダメなんです。
だから原作の実写化とかは大抵受け付けないし、向こうも原作ファンを喜ばせるために作ってるわけではないだろうから見ない一択である。
私のこの苦手さはしかし、原作を知っているからこそ起こるもので…。
逆なら有りなんです、映像化された作品を見てから原作を楽しむのは。
そこで気付く「違い」は、あぁ原作ではこうだったんだなぁと素直に受け止められる。
映像が後だと、なんで原作のここ変えた??と思っちゃってダメなんです…。
さて、前置きが頗る長くなったけど、そんなわけで。
コクリコ坂からも、原作を知らずに見たので大いに楽しめたし、ジブリ作品で1、2位を争う大好きな作品です。
元となった原作のファンだったら、それがどう変わるか…考えるとちょっと恐ろしく思うほど、私は吾朗さんが生み出したメルちゃんの事が好きだ。
原作の水沼くんと風間くんは大分やらかしている不良で…そんな違いを楽しむのに原作を読んでみるのも楽しいですよ。